少し前座間味で、水深20mの海底に1年間貯蔵した泡盛を飲ませてもらいました。泡盛は5年以上貯蔵した物を古酒(クース)と言い、基本的に長期間貯蔵した方が味がまろやかになり、美味しい酒とされます。これはウイスキー、ブランデー、ワインなど多くのお酒に共通するところ。1年間海底に貯蔵した泡盛も新酒と比べると、とげとげしさがなくなっていて、同じお酒を陸上と海底で比較貯蔵した物を飲み比べた訳ではないので、はっきりと評価できないのが難しいところです。
普通、古酒を作るには、甕(かめ)に入れて常温で保存し、蒸発した分を仕次ぎという、少し若い酒を減った分追加するという方法を使って保存する場合が多いのですが、瓶詰めした泡盛を常温で保存しても熟成は進むとも言われています。保存にはワインのように厳密な温度管理は不要なのですが、あまり温度変化が激しくない方が良いでしょう。海底貯蔵は、沖縄では大体20度から29度と比較的安定しており、絶えず小さな振動があることも熟成には良いのかもしれません。それより海底貯蔵という事自体に魅力を感じたりします。
ということで、来年飲めるようにと私も海底貯蔵をお願いしてきました。どこに沈められるかは知りません。1年後サバニレースの後に皆で飲みたいものです。
1年の貯蔵で、瓶にサンゴ(海底生物?)などが付き出します。これも趣。