渡名喜 その2

渡名喜の陸上の話を少し。

渡名喜は古民家が再生されて、民宿に使われているという話を前回書きました。そんなお金がどこから出るのかと思っていましたら、やはり米軍関連の補助が大きいようです。入砂島が米軍の射爆場になってるので、随分と補助が入り、その補助金をベースに古民家再生と村おこしを事業化?したとのこと。水道も海水の淡水化施設を島自前ということで離島のなかでは余裕があるように思えました。ただし、島の方々は朝の家の前の掃除を日課にしたり、ごみの分別などをしっかりする点などは那覇などとは大違いですね。米軍関連予算は、沖縄では切り離せない事ですが、もしこの予算がなくなったらここの生活はどうなるのかを考えてしまいますね。

さて、古民家ですが、台風の強風避けのために、通りより一段と低いところに家を建て、その周りをフクギの木が覆っているところは、沖縄らしさを感じます。夜は港からあがり浜に抜けるメインの通り(村道1号線)が低位置の街灯(50cmくらいの高さ)で照らされ、掃除の行き届いた砂道を歩くのは大変気持ちの良い夜の散歩でした。低い照明なので、夜空を見上げると思いのほか多くの星を見ることができます。

宿泊した赤瓦の再生古民家は、台所と主な部屋として6畳間が2つ、それに天井の低い納戸のような部屋が3つ。無理したら7,8人くらいまでは入りそうです。ただ風呂場とトイレは外の別の建物。これも昔のままということ。その奥には昔の豚小屋の基礎部が残されています。昔の日本の農村の家もこんなんだったのでしょう。今回のように天気の良い日は良いのですが、雨の日はちょっと面倒ですが、これも昔の生活ということで。

ということで、宿と町並みは満足ですが、なんもすることがない。海でのんびりするしかないですね。ダイビングサービスもないので。釣りでもするか、ひたすらのんびりするしかない島です。静かな沖縄の離島に行きたい方には、本島から2時間でかつ安く(往復のフェリー代は4,520円)行くことができる離島ということで良いかもしれません。

*宿ではガイドも行っています。HPでは一人1,000円となっていますが、島の外周と村落内が別コースでそれぞれが1,000円づつ。HPだけ見ていた私は請求の時に2,000円請求されて「おやっと」思いました。観光業なら事前の説明をきちんとすべきでしょうし、ガイドも人によるのでしょうが、まだまだお客さんを楽しませようという気持ちが余りない。素朴といえばそれまでですが、このあたりもまだまだこれからという気がしました。

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ふく木並木

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夜の村道1号線

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宿泊した古民家

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古民家内部、仏壇もそのままです。

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