泡盛

泡盛は沖縄の酒だということは有名ですが、原材料は米、それも日本の米でなくタイ米が主原料です。なぜタイ米が使われるようになったのかは私もはっきり知らないのですが、理由のひとつは価格、それとタイ米の粘度の低くぱさぱさしているところが、麹菌を米粒ひとつひとつにまんべんなく付着させやすいからということも聞いたことがあります。

ところが最近は原材料に日本産の米を使用したものもちらほら出るようになってきました。さらにそのなかで沖縄産の米(これは島米(しまごめ)というのですが)を使用した泡盛も昨年から販売されています。「島米」というそのものずばりの泡盛なのですが、先日国際通りの「わしたショップ」本店で見つけたので買ってきました。720mlで2,480円と古酒でもない普通の泡盛にしたらすごく高価です。もともと島米は生産量がすごく少なく、本島北部の一部や、金武(「きん」と発音します)町で栽培されているだけで、島米自体が結構高価です。最近は品種改良がされているのでご飯を炊いても十分に美味しいお米なのです。

さて味の方は?泡盛と九州の米焼酎の間という感じ、泡盛の癖があまりありません。上手いといえば上手いです。が、泡盛好きな人には物足りないかもしれません。そのかわり泡盛を初めて飲む人などにはお勧めですね。初めて泡盛を飲む人には「残波の白」(ざんしろ)などを良く勧めますが、それより古酒ではないけど古酒を思わせるようなまろやかさがあります。一度見かけたら飲んでみてください。

20090420_shima

コメント / トラックバック2件

  1. pote より:

    「ひとめぼれ」という、昔話題になったお米で作った泡盛もありますよね。
    ラベルなども可愛くて、内地の人向けのお土産っぽいですが、
    味はかなり強烈で、香りも癖も味もすばらしいです。
    「やいま」というのがそうですが、これ、私の一番のお気に入りの泡盛です。

  2. rangi より:

    石垣の請福酒造の泡盛ですよね。なぜか八重山は個性的な酒が多いように思いますね。